詳細
スリープ防止、実行バックエンド、各種上限、サブエージェント、更新時のローカル変更処理を設定する。通常は既定値から始める。

コンピューターをスリープさせない
Section titled “コンピューターをスリープさせない”画面最上部のトグル。説明文は「本体のスリープを防ぎ、長時間や夜通しの実行を継続します。画面は暗転できます。」。
- 保存先が他の項目と違う:
config.yamlのキーではなく、端末ごとに保存されるデバイスローカル設定。プロファイルや別のマシンには同期されない。既定はオフ。 - 動作: オンにすると OS のパワーセーブブロッカー(
prevent-app-suspension)を保持し、システムのスリープだけを防ぐ。ディスプレイの暗転は妨げない。アプリ終了時に自動解除され、次回起動時は保存済みのオン/オフ状態が復元される。 - 用途: 夜通しの長時間エージェント実行やバッチ作業を、本体スリープで中断させたくないときにオンにする。
手順 ─ 前提: 設定 → 詳細を開く。操作: 最上部の「コンピューターをスリープさせない」をオンにする。期待結果: 即時反映され、以後この端末では実行中に本体がスリープしなくなる(アプリ再起動後も維持)。失敗時: トグルが表示されない場合は 情報 でアプリのバージョンを確認する。
ツールと実行
Section titled “ツールと実行”| 画面表示(主) | 内部キー(サブ) | 製品既定値 | 推奨 |
|---|---|---|---|
| 有効なツールセット | toolsets | hermes-cli | 必要なものだけ |
| 実行バックエンド | terminal.backend | local | 通常 local、隔離時はコンテナ等 |
| コマンドタイムアウト | terminal.timeout | 180 秒 | 180~600秒 |
| ターミナル出力上限 | tool_output.max_bytes | 50000 bytes | 既定値 |
| ファイルページ上限 | tool_output.max_lines | 2000 行 | 既定値 |
| 行長上限 | tool_output.max_line_length | 2000 文字 | 既定値 |
有効なツールセット
Section titled “有効なツールセット”カンマ区切りで有効化するツールセット ID を指定する。hermes-cli は Hermes の標準ツール群。MCP やプラグイン由来の候補はインストール状態により変わるため固定リストではない。存在しない ID、不要な高権限ツールセットを追加しない。
実行バックエンド
Section titled “実行バックエンド”| 画面表示(主) | 保存値(内部) | 既定 | 動作 |
|---|---|---|---|
| Local | local | はい | 現在の Mac 上で実行 |
| Docker | docker | いいえ | コンテナ分離。Docker の準備が必要 |
| Singularity | singularity | いいえ | HPC 向け Singularity / Apptainer |
| Modal | modal | いいえ | Modal のクラウドサンドボックス |
| Daytona | daytona | いいえ | Daytona の管理ワークスペース |
| Ssh | ssh | いいえ | リモートホスト |
バックエンド変更だけで安全が保証されるわけではない。ネットワーク、マウント、資格情報、破棄方針も確認する。
| 画面表示(主) | 内部キー(サブ) | 製品既定値 |
|---|---|---|
| Docker イメージ | terminal.docker_image | nikolaik/python-nodejs:python3.11-nodejs20 |
| Singularity イメージ | terminal.singularity_image | docker://nikolaik/python-nodejs:python3.11-nodejs20 |
| Modal イメージ | terminal.modal_image | nikolaik/python-nodejs:python3.11-nodejs20 |
| Daytona イメージ | terminal.daytona_image | nikolaik/python-nodejs:python3.11-nodejs20 |
各欄は対応するバックエンドを選んだときに使われる。local と ssh はイメージ指定を持たない。
Docker のネットワーク遮断(config.yaml のみ)
Section titled “Docker のネットワーク遮断(config.yaml のみ)”terminal.docker_network(既定 true)を false にすると、Docker バックエンドのコンテナが --network=none で起動し、コマンドがネットワークへ一切到達できないエアギャップ実行になる。詳細画面には対応する入力欄がなく、config.yaml の直接編集または環境変数 TERMINAL_DOCKER_NETWORK で設定する。
出力・時間上限
Section titled “出力・時間上限”- コマンドタイムアウト: ターミナルコマンドを待つ最大秒数。短すぎるとビルドやテストを途中終了し、長すぎると停止した処理を待ち続ける。
- ターミナル出力上限: 1つのツール結果へ保持する最大バイト数。超過部分は切り詰められる。
- ファイルページ上限: ファイル表示・ページングで保持する最大行数。
- 行長上限: 1行あたりの最大文字数。巨大な JSON や minify 済みファイルの1行を制限する。
チェックポイントとエージェント
Section titled “チェックポイントとエージェント”| 画面表示(主) | 内部キー(サブ) | 製品既定値 | 推奨 |
|---|---|---|---|
| チェックポイント上限 | checkpoints.max_snapshots | 20 | 20 |
| 最大エージェントステップ | agent.max_turns | 90 | 60~90 |
| API 再試行回数 | agent.api_max_retries | 3 | 3 |
| サービス階層 | agent.service_tier | 空欄 | 空欄または auto |
| ツール使用の強制 | agent.tool_use_enforcement | auto | auto |
上限・再試行
Section titled “上限・再試行”- チェックポイント上限: 1プロジェクトで保持するスナップショット数。古いものは保守処理の対象になる。
- 最大エージェントステップ: 1回の実行で許すツール呼び出し反復の上限。大きいほど長い自律作業ができるが、費用、時間、変更範囲も増える。
- API 再試行回数: 接続切断、タイムアウト、5xx などで Hermes が API 呼び出し全体を再試行する回数。フォールバックを早く使いたい場合は小さくする。
サービス階層の全候補
Section titled “サービス階層の全候補”| 画面表示(主) | 保存値(内部) | 既定 | 動作 |
|---|---|---|---|
| (なし) | 空文字 | はい | service_tier パラメーターを明示せず、プロバイダー・アカウントの標準へ委ねる |
| Auto | auto | いいえ | API へ自動選択を要求する。具体的な扱いは対応プロバイダー側が決める |
| Default | default | いいえ | API の標準処理階層を明示する |
| Flex | flex | いいえ | 対応 API の柔軟処理階層を要求する。待ち時間、価格、利用可否はプロバイダー仕様に依存 |
接続先が対応しない値は無視または API エラーになる場合がある。xAI など、service_tier を受け付けない経路では Hermes が除去する場合もある。
ツール使用の強制で入力できる全形式
Section titled “ツール使用の強制で入力できる全形式”この項目は自由入力欄。次の値が意味を持つ。
| 入力 | 動作 |
|---|---|
auto | gpt, codex, gemini, gemma, grok, glm, qwen, deepseek を名前に含むモデルへ、実際にツールを呼ぶよう追加指示を注入 |
true | モデル名に関係なく常に追加指示を有効化 |
false | モデル名に関係なく無効化 |
| モデル名部分文字列のリスト | 指定文字列をモデル名に含む場合だけ有効化。JSON インポートや設定ファイル編集向け |
デスクトップの入力欄では通常 auto, true, false を使う。リスト形式は ["gpt", "qwen"] のような構造値であり、単純な文字列として入力すると同じ意味にならない場合がある。
サブエージェント
Section titled “サブエージェント”| 画面表示(主) | 内部キー(サブ) | 製品既定値 | 推奨 |
|---|---|---|---|
| サブエージェントモデル | delegation.model | 空欄 | 空欄(自動) |
| サブエージェントプロバイダー | delegation.provider | 空欄 | 空欄(自動) |
| サブエージェントターン上限 | delegation.max_iterations | 50 | 20~50 |
| 並列サブエージェント | delegation.max_concurrent_children | 3 | 2~3 |
| サブエージェントタイムアウト | delegation.child_timeout_seconds | 0(なし) | 既定のまま |
| サブエージェント推論強度 | delegation.reasoning_effort | 空欄 | 空欄または medium |
モデルとプロバイダー
Section titled “モデルとプロバイダー”- モデルが空欄: 親エージェントのモデルを継承する。
- プロバイダーが空欄: 親エージェントのプロバイダーと認証情報を継承する。
- 片方または両方を指定: 子エージェントだけを安価・高速・高精度な別構成へ分離する。実在する ID を使う。
推論強度の全候補
Section titled “推論強度の全候補”空欄を含めて8候補ある。
| 画面表示(主) | 保存値(内部) | 既定 | 動作 |
|---|---|---|---|
| (なし) | 空文字 | はい | 親エージェントの推論強度を継承 |
| Minimal | minimal | いいえ | 最小限の推論。速度と費用を優先 |
| Low | low | いいえ | 軽い推論 |
| Medium | medium | いいえ | バランス型 |
| High | high | いいえ | 複雑な問題向け。遅延とトークンが増え得る |
| Xhigh | xhigh | いいえ | 高負荷推論 |
| Max | max | いいえ | GPT-5.6 / Codex 系の最上位ティア向け |
| Ultra | ultra | いいえ | 最上位。対応プロバイダーは限られる |
モデルが対応する値だけ有効。並列数を増やすと API レート制限、費用、同一ファイルへの競合が増える。
サブエージェントの上限
Section titled “サブエージェントの上限”- ターン上限: 子エージェント1体ごとの反復上限。
- 並列サブエージェント: 同時実行できる子の最大数。最低1。
- タイムアウト: 子1体の経過時間上限。既定
0はタイムアウトなしで、子は API エラー、ツールエラー、反復上限だけで停止する。正の秒数を設定すると強制打ち切りになる(最低30秒)。
Codex ランタイム(app-server)の表示と圧縮
Section titled “Codex ランタイム(app-server)の表示と圧縮”Codex プロバイダー(codex CLI ランタイム / app-server)を使う場合の表示と圧縮。以下の設定キーは詳細画面に入力欄がなく、変更は config.yaml で行う。
- ツール実行のライブカード表示: app-server ランタイムのツール実行は、TUI とデスクトップで進行中のライブツールカードとして表示される。セッション再開後もライブカードと履歴側のエントリが正しく対応付けられる。
- コメンタリーの可視化: Codex Responses 系モデルが進行状況を語る「コメンタリー」チャンネルが、可視の中間メッセージとしてストリーム表示される。制御キーは
display.show_commentary(既定true)。falseにするとコメンタリーは推論チャンネルへ回り、推論表示が有効な場合だけ見える。 - スレッド圧縮:
compression.codex_app_server_auto(既定native)で app-server スレッドの圧縮を制御する。Codex エージェントが実際のスレッドコンテキストを所有するため、Hermes 側の要約では縮小できない。nativeは Codex 自身が圧縮タイミングを決め、hermesにすると Hermes の圧縮しきい値がthread/compact/startを起動する。offは自動圧縮を起動しない(Codex 側のネイティブ圧縮は起こり得る)。 - 積み立て済みのレート上限リセットを消化する
/usage resetは スラッシュコマンド一覧 を参照。
アプリ内更新時のローカル変更
Section titled “アプリ内更新時のローカル変更”| 画面表示(主) | 保存値(内部) | 既定 | 動作 | 推奨 |
|---|---|---|---|---|
| Stash | stash | はい | ローカルのソース変更を一時退避して更新 | 推奨 |
| Discard | discard | いいえ | ローカル変更を破棄して更新 | 意図的に破棄する場合のみ |
設定キーは updates.non_interactive_local_changes、製品既定値は stash。ターミナルからの更新では別途確認される。
更新前バックアップ(config.yaml のみ)
Section titled “更新前バックアップ(config.yaml のみ)”updates.pre_update_backup は3値の文字列(既定 quick)。詳細画面には入力欄がなく、config.yaml で設定する。
| 値 | 動作 |
|---|---|
quick(既定) | ペアリング情報 JSON、cron ジョブ、config.yaml、.env、auth.json、プロファイル別 DB などの重要な小さい状態ファイルだけを更新前に state-snapshots/ へ退避する軽量スナップショット。1 GiB を超えるファイルは警告付きでスキップされる。復元は /snapshot |
full | quick のスナップショットに加えて、HERMES_HOME 全体の zip バックアップを backups/ へ作成する(hermes import で復元)。大きな環境では数分かかる。--backup で単回だけ強制できる |
off | 更新前バックアップを行わない。--no-backup で単回だけ強制できる |
旧来のブール値は互換のため解釈される。true は full、false は off と同じ。保持数は full の zip が updates.backup_keep(既定 5)、quick のスナップショットは常に最新1件。
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