変更履歴
Hermes の利用者影響をバージョンごとに一覧化したページ。設定画面に直接現れない破壊的変更や、Desktop アプリの外(CLI・ブラウザのダッシュボード)で提供される機能も、読者が把握できるようにここへまとめる。
v0.18.0 → v0.19.0(The Quicksilver Release)
Section titled “v0.18.0 → v0.19.0(The Quicksilver Release)”出典:
- リリースノート: https://github.com/NousResearch/hermes-agent/releases/tag/v2026.7.20
- 差分(compare): https://github.com/NousResearch/hermes-agent/compare/v2026.7.1…v2026.7.20
- 初回応答が約 80% 高速化: コールドスタートの「Initializing agent…」が約 4.3 秒 → 約 0.9 秒に短縮された。CLI・ゲートウェイ・TUI・デスクトップ・cron のすべてに適用され、推論モデルの思考は既定でライブ表示される(
display.show_reasoning既定 ON。#59332・#59389) - スマート承認が既定に: フラグされたコマンドを毎回ユーザーに確認する代わりに、補助 LLM が個別に審査して低リスクなら自動承認する
approvals.mode: smartが既定になった。判定はそのコマンド 1 回限りで、同じパターンに一致する後続コマンドも改めて審査される(#62661)→ 安全性 - ユーザー定義の拒否ルール
approvals.deny: fnmatch グロブに一致したターミナルコマンドを無条件でブロックする。yolo モード(承認オフ)でも適用される(#59164) /deny <理由>: 保留中の危険コマンドを理由付きで拒否し、拒否した理由をエージェントに伝えて軌道修正させる(#54518)→ スラッシュコマンド一覧- プラグインによる承認ゲートの再導入: プラグインの
pre_tool_callフックがapproveアクションを返すと、そのツール呼び出しが危険コマンドと同じ人間の承認ゲートへエスカレーションされる。エージェント側から承認をスキップする手段はなく、承認の記憶粒度はプラグインが指定するルールキー単位。人が応答できない非対話コンテキストではフェイルクローズする → 安全性 - スラッシュコマンドの追加・変更:
/compressに/compact別名と--preview、/sessions search <キーワード>、/model --once(次の 1 ターンだけ上書き)、/fastと/reasoningの--global(付けない限りセッション限定)、/battery(CLI のみ・既定オフ)が加わった。導入済みスキルは/skill-a /skill-b やることのように先頭へ最大 5 個を並べるスタック起動に対応し(CLI・TUI。オートコンプリートとゴーストテキスト付き)、Telegram・Discord・Matrix では/reasoning・/fastをネイティブのボタンで選べる → スラッシュコマンド一覧 - 請求(Billing): デスクトップの設定に「請求」タブが追加された。CLI・TUI では
/subscriptionで Nous プランの確認・変更(アップグレード費用のプレビュー付き)、/topupで残高確認と課金管理ができる。旧/credits・/billingは/topupの Remote Spending 画面に統合された(#51639・#61054・#61067)→ 請求 - パスワードマネージャー連携(SecretSource): プラガブルな SecretSource インターフェースが追加され、Bitwarden と 1Password(
op://参照)からロード時にシークレットを取得できる。複数ボールトの同時有効化、決定的な優先順位、競合警告、変数ごとの由来表示に対応。API キーを平文.envに置かずに済む(#59498) - reasoning effort に
max・ultraを追加、モデル別・タスク別・MoA スロット別の制御: 思考の深さの上位 2 段階が全サーフェスで選べるようになった(スケールが小さいプロバイダーへは自動クランプ)。config でのモデル別上書き、補助モデルのタスク別指定、MoA プリセットのスロット別指定、CLI のセッション限定/reasoning、GLM-5.2 のネイティブ reasoning_effort 制御も加わった(#62650・#64458・#64597・#64631・#67946・#58884)→ モデル - MoA の強化:
reference_max_tokensで参照モデルの出力を制限してレイテンシを削減できる。プリセット別の fanout 頻度(user_turnならユーザーターンごとに 1 回だけ諮問)、不完全なプリセット保存の API 境界での拒否なども追加(#56756・#57591・#64756) - 新プロバイダー: Fireworks AI(コスト見積り付き。環境変数
FIREWORKS_API_KEY。#62593)、DeepInfra(#65214)、Upstage Solar(UPSTAGE_API_KEY。詳細欄にUPSTAGE_BASE_URL。#64541)。いずれもプロバイダー設定の「API キー」にカードが追加された。モデルピッカーの価格タグにも Fireworks が加わり、価格列は models.dev レジストリのキャッシュから導出される(#65476)→ プロバイダー - 新モデル対応: GPT-5.6(Sol / Terra / Luna と各 Pro 版。#61616)、grok-4.5(GA。#60887)、moonshotai/kimi-k3(#65913)、claude-fable-5 / claude-sonnet-5、tencent/hy3(GA。無料枠
tencent/hy3:freeもある)、LM Studio の JIT モデルロード。AWS Bedrock はカタログが刷新され、実エンドポイントへのコンテキスト窓プロービングと、現行世代 Claude(Fable 5 / Sonnet 5 / Opus 4.8・4.7・4.6 / Sonnet 4.6)の 1M コンテキスト行が加わった → モデル excluded_providers: 使わないプロバイダーを/modelピッカーと組み込みのモデル解決から除外できる(プロバイダー別のenabled: falseも可。#67971)→ プロバイダー- サブエージェントのライブトランスクリプトと耐久委譲:
delegate_taskの起動直後から、子エージェントごとの人間可読ログをtail -fで追える。バックグラウンド委譲の完了結果は耐久化され、実行中にプロセスが再起動しても復元・配送される(#67479・#63494) - 配信義務レジャー: 生成済みの最終応答を
state.dbのレジャーに記録し、ゲートウェイがプラットフォーム送信の前後で落ちても次回起動時に再配信する。Telegram・Discord・Slack などでの応答の無言消失(P1)を塞いだ(#67181) - プロファイルルーティング: 1 つの bot トークンを共有する多重化ゲートウェイが、ギルド・チャンネル・スレッド単位で別プロファイル(設定・スキル・メモリ・シークレットを完全分離)へルーティングできる。多重化の強化第 2 弾で、1 プロファイルの設定ミスがゲートウェイ全体を落とさなくなった(#64835・#65700・#60589)
- sessions export / prune / archive の拡張:
hermes sessions exportが Markdown・Quarto・HTML・プロンプトのみ・Hugging Face 向けトレースの各形式に対応した。--redact(シークレット除去)、期間・ワークスペース・プラットフォームのフィルター、prune のフィルター拡充と一括アーカイブも追加(#60186・#60492・#60507・#59327・#63091) - Vibe reactions: 好意的なメッセージにフローティングハートが舞う演出。CLI・TUI・デスクトップに対応し、検出は追加トークンを消費しない(#62016)
- mem0 の強化:
MEM0_HOSTにセルフホストの Mem0 サーバー URL を設定すると、クラウド API の代わりにそのサーバーへ直接接続する。想起(recall)に対するリランキングの有効化など調整オプションが増え、hermes memory setupの mem0 セットアップが platform(クラウド)/ self-hosted / OSS のモード別ウィザードになった → メモリとコンテキスト - MCP カタログに Blender 連携を追加:
ahujasid/blender-mcp1.6.4 が Nous 承認カタログに加わった(uvx起動、バージョン固定)。22 ツールのうち既定で有効になるのはget_scene_info/get_object_info/get_viewport_screenshot/execute_blender_codeの中核 4 つで、残りは PolyHaven・Sketchfab などのアセットサービス連携用。利用には Blender 側アドオンのセットアップが別途必要。同梱スキルblender-mcpも、このカタログエントリと連携する構成に刷新された(v2.1.0)→ MCP - computer-use への再編: 「スキルとツール」の Apple カテゴリにあった
macos-computer-useが廃止され、クロスプラットフォーム対応のcomputer-use(macOS・Windows・Linux、v2.0.0)として独立カテゴリに再編された。ツールセット名も「Computer Use (macOS)」から「Computer Use (macOS/Windows/Linux)」に変わった → スキルとツール - 新しい同梱スキル:
unbroker(security・オプション。データブローカーサイトに載った自分の情報を自律的に削除)、unreal-mcp(creative・オプション。Unreal Engine 公式のエディタ組み込み MCP サーバーでシーン構築やエディタ自動化。カタログエントリはunreal-engine)、mcp-oauth-remote-gateway(mcp・オプション。ヘッドレスなゲートウェイ環境でリモート MCP サーバーの OAuth 認証を手動で通す)が加わり、humanizerは検出パターンが拡張された。オプション扱いのスキルは既定では導入されず、スキルハブ(Browse Hub タブ、またはhermes skills browse --source official)から探して導入する(#57438・#57902・#64715・#65066)→ スキルとツール skills installの同梱範囲拡大: URL・GitHub からのスキルインストールが SKILL.md 単体ではなく、references/・templates/・scripts/・assets/・examples/に置かれた参照ファイルも併せて取り込むようになった(URL 指定では SKILL.md から明示的に参照されたファイルのみ取得)
デスクトップアプリの改善
Section titled “デスクトップアプリの改善”- スピード改善ウェーブ(約 20 本のパフォーマンス PR): ストリーミング Markdown の分割処理が 14 倍高速化(CPU 負荷が 14 分の 1)、巨大 diff はレビューペーンの仮想化でフリーズが解消、大きなトランスクリプトでのセッション切り替えも高速化された。ストリーミング中にサイドバーとツール行をトークンごとに再レンダリングする挙動も廃止(#67154・#67818・#65898・#66033・#66747・#67742 ほか)
- 設定サイドバーが 15 画面 → 17 画面: 「請求」「キーボードショートカット」「Plugins」の 3 画面が新設され、「MCP」が設定タブから Capabilities ページ(
/skills?tab=mcp)へ移動した結果、設定画面の構成が入れ替わった → 全設定項目索引 - Capabilities ページ: スキル・ツールセット・MCP・Hub を 1 画面(日本語 UI では「スキルとツール」)に集約。MCP 管理は設定画面からこちらへ移動した。旧 URL
/settings?tab=mcpのディープリンクはserver=パラメータごと新しい場所へ自動リダイレクトされる(#57590・#57441・#67482) - キーボードショートカットの設定タブ: 設定にリバインド用の「キーボードショートカット」タブが追加され、ボタンにキーバインドヒントのツールチップが付いた。独立したショートカットパネルは廃止され、
⌘/はこのタブを開く(#65204)→ キーボードショートカット(設定タブ) - プラグインタブ: 設定にデスクトップ UI プラグインの管理タブが追加され、再起動なしで有効・無効を切り替えられる → プラグイン
- Hermes Cloud・SSH 接続: バックエンドへの接続方法として、Hermes Cloud アカウントからのエージェント選択と、SSH トンネル経由のリモート接続が追加された(#61912・#61916)
- 実行バックエンドピッカー: ターミナルの実行バックエンドを、ヘルスチェック付きの UI で切り替えられる(#67203)→ 詳細の実行バックエンド
- モデル設定画面の刷新: フォールバックモデルがカンマ区切りのテキスト入力から行追加式の構造化エディタになった。MoA プリセットの編集は手動の保存ボタンが廃止されて自動保存になり(スロット変更は編集停止から 600 ミリ秒後、
Set default/Add preset/Deleteは即時)、プロバイダーだけ選んでモデルが未選択の「半入力」スロットがある間は保存が保留される。読み込み中はスケルトン UI が表示され、プロファイル切替のエポックガードで切替前の応答が誤って描画されなくなった → モデル - モデルピッカーの整理: プロバイダー名の行をクリックしてグループを折りたたみ・展開できる。同じベンダーの複数エンドポイント(Qwen・Kimi・MiniMax・xAI・OpenAI・OpenCode・GitHub Copilot など)は 1 つのグループ行にまとまる。表示のみの変更で、
provider:model形式での個別指定はそのまま使える → モデル - チャット表示のグループ化: テキストのないアシスタントメッセージをまたいで連続するツールコールが 1 グループにまとめて表示される。3 件以上連続する長い実行は固定高のウィンドウに折りたたまれ、最新の呼び出しを下端に固定して自動スクロールする → チャット
- ステータスバーのワークスペース表示: アクティブなプロジェクト名(プロジェクト外では作業ディレクトリのフォルダ名)がワークスペースラベルとして表示され、ツールチップでフルパスを確認できる。パスのコピーや格納フォルダーを開く操作もここから行える
- 外観に UI スケールとチャット背景を追加: UI スケールは 90 / 100 / 110 / 125 / 150 / 175% の 6 プリセットで、Cmd/Ctrl と
+-0、Ctrl/Cmd+マウスホイールでも変更できる。倍率はメインプロセスが管理するzoom-state.json(Electron の userData 配下)にデバイス単位で保存される。あわせてチャット背景(会話の背後に表示される淡い彫像画像。hermes.desktop.backdrop.v1、既定オン)の切替が加わった → 外観 - Git リポジトリの自動検出: ローカルフォルダーを検索して Git リポジトリを見つけ、プロジェクトサイドバーに表示する(
desktop.repo_scan_enabled既定オン・desktop.repo_scan_roots・desktop.repo_scan_exclude_pathsを設定画面から指定できる)。検出ポリシーを変更すると再スキャンが自動で走る。リモートモードでは実行されない → ワークスペース - プロジェクトの色分け: プロジェクトに色を設定すると、そのプロジェクトに属するセッションがサイドバーのセッション行とペーンのタブで同じ色を継承する(セッション単位の上書きも可能)。色を設定していないプロジェクトではセッションに色は付かない → プロジェクト
- バックグラウンド実行の可視化: バックグラウンドのターンが完了するとセッション行に緑のドット(完了・未読)、バックグラウンドのターミナルプロセスが実行中は灰色の点滅ドットが表示される
- worktree 操作の強化: worktree の作成と既存ブランチの変換が 1 つの共有ダイアログに統一され、分岐元ブランチのピッカーが付いた。Cmd+Shift+B(Windows・Linux は Ctrl+Shift+B)で直接開ける
- 「コンピューターをスリープさせない」トグル: 設定 → 詳細の最上部に追加された。OS のパワーセーブブロッカー(
prevent-app-suspension)を保持してシステムのスリープだけを防ぎ、ディスプレイの暗転は妨げない。config.yamlではなく端末ごとのデバイスローカル設定として保存される → 詳細 - 承認モードのプロファイル単位化: デスクトップの承認モードがプロファイル単位で保持・同期され、ステータスバーの承認モードメニューで現在のプロファイル分だけを切り替えられる → 安全性
- 外部メモリプロバイダーの設定パネル: Honcho / Hindsight を選んだときだけ、バックエンドが宣言した設定項目からスキーマ生成される設定パネルが現れる。各項目は入力確定のたびに 1 項目ずつ自動保存され(Hindsight の「Save」ボタンは廃止)、詳細項目を持つプロバイダーでは「Full config…」からフル設定モーダルを開ける → メモリとコンテキスト
- 音声・モデル名の自由入力化: 音声設定の 17 欄が自由入力コンボボックスになり、候補にない ID(ElevenLabs のクローン音声、xAI のカスタム音声、Edge の 400 種超のカタログ音声など)も直接入力できる。OpenAI 音声の既定候補は 6 種から 13 種(
gpt-4o-mini-tts世代)に拡充された。config.yamlで定義したカスタム(コマンド型)TTS / STT プロバイダーも候補に出る → 音声 - 音声の入力欄の拡充: xAI (Grok) に再生速度・自動音声タグ・ストリーミング遅延最適化・サンプルレート・ビットレートの 5 欄、DeepInfra に TTS モデル・音声の 2 欄(英語表示)、STT に Echo Transcripts(
stt.echo_transcripts。ゲートウェイ経由の音声メッセージの生トランスクリプトをチャットへエコー投稿。既定オン)が加わった。従来「専用入力欄なし」だった MiniMax・KittenTTS(TTS)と Groq(STT)にも入力欄が付いた → 音声 - アカウント画面の刷新: プロバイダー設定の「アカウント」が、初回オンボーディングと同型のピッカー(推奨カード+クイックキー行+「その他」の開示式)になった → プロバイダー
- プロバイダーのカスタムエンドポイント: OpenAI 互換エンドポイント(vLLM・llama.cpp・Ollama・社内プロキシなど)を名前付きで複数保存し、テスト・有効化・削除で切り替える第 3 のサブビューが新設された(保存先は
config.yamlのproviders.<ID>。#67759)。サイドバーの「プロバイダー」にサブ項目 3 件が常設され、表示中のサブビューは URL パラメータpviewで保持される。API キーサブビューの先頭にも「ローカル / カスタムエンドポイント」の導線行が置かれた → プロバイダー - クレデンシャルカードの入力 UI 刷新: 保存済みのキーはマスク値の読み取り専用欄として表示され、クリック(フォーカス)でその場で編集に切り替わる。編集中は入力欄の右側に保存・削除ボタンが並ぶ → ツールとキー
- MCP の有効/無効バッジが実際の停止状態と一致: 旧設定画面では UI の「無効」バッジが
disabled: trueを見ており、ランタイムの停止キーenabled: falseと食い違うことがあった。新しい MCP 画面(「スキルとツール」の MCP タブ)はスイッチの表示もランタイムの停止判定もenabledに一本化され、この食い違いは解消された → MCP
破壊的変更・設定キーの変更(移行注記)
Section titled “破壊的変更・設定キーの変更(移行注記)”approvals.modeの既定がmanual→smart: 危険コマンドの承認を補助 LLM が肩代わりする。従来どおり全件を自分で確認するにはapprovals.mode: manualを明示する(2026-07-22 実機確認)→ 安全性approvals.timeoutの既定が 60 秒 → 300 秒: メッセージング経由の承認は通知に気付くまで時間がかかり、60 秒では失効しやすかったため(2026-07-22 実機確認)display.show_reasoningの既定が ON: 推論モデルの思考がライブ表示される。以前の挙動に戻すにはfalseを明示する(2026-07-22 実機確認)updates.pre_update_backupの 3 値化: 真偽値からquick/full/offの 3 値になり、既定はquick(軽量スナップショット)。旧設定はtrue→full、false→offとして解釈される(2026-07-22 実機確認)- ゲートウェイのセッション自動リセットが既定オフ: 同梱テンプレートが自動リセットを有効にしなくなり、既定は
none(圧縮以外でコンテキストを自動破棄しない)。必要ならsession_resetセクションでオプトインする(#60194) - kimi-k2.x の整理: Nous Portal・OpenRouter のカタログが kimi-k2.x から
moonshotai/kimi-k3に置き換わった(Kimi Coding 直結エンドポイントでは k2 系モデルも引き続き選べる。2026-07-22 実機確認) - MoA の temperature 既定送信の廃止:
reference_temperature/aggregator_temperatureは未設定なら API に送らず、プロバイダー既定に任せる(2026-07-22 実機確認) delegation.max_async_childrenの廃止: 委譲の同時実行上限はmax_concurrent_childrenに統合され、旧キーの値は読み込み時に自動で引き継がれる- Iteration Budget Pressure の廃止: イテレーション残量が減った際にモデルへ自動警告する機能が削除された(#59389)
hermes serveの純ヘッドレス化: Web UI のビルド・配信を行わないバックエンド専用コマンドになった(#55923)- 推論レベルの表示ラベルの変更: v0.18 までは
xhighの日本語表示が「最大」だった。現在はxhighが「特高」と表示され、「最大」は新設のmaxを指す。過去のメモや手順書に「最大」とある場合は、どちらのレベルを指しているか確認する(2026-07-22 実機確認)→ モデル - メモリプロバイダーの選択肢整理: ドロップダウンが「内蔵のみ」「Honcho」「Hindsight」の 3 択になり、従来あった「Builtin」の明示選択が無くなった(空欄=内蔵のみに統合)。保存済みの
builtinは現在値としてのみリストに残る。内蔵メモリはmemory.providerではなく「永続メモリ」(memory.memory_enabled)で制御されるため、選び直す必要はない(2026-07-22 実機確認)→ メモリとコンテキスト delegation.child_timeout_secondsの既定変更: v0.17.0 実機採取時の既定は 600 秒だったが、現行の既定は0(タイムアウトなし)で、子エージェントは API エラー・ツールエラー・反復上限だけで停止する(変更されたバージョンは未特定。2026-07-22 実機確認)→ 詳細- MCP ツール名の命名規約の統一: MCP 由来のツール名が
mcp__<サーバー名>__<ツール名>形式に統一された(Claude Code・Codex と共通の規約。英数字とアンダースコア以外は_に置換)。tools.include/tools.excludeには引き続きサーバー固有の素のツール名を書く → MCP
設定 API・config.yaml の差分(GUI 非表示)
Section titled “設定 API・config.yaml の差分(GUI 非表示)”既定値が変わったキー:
| キー | v0.18 | v0.19 | 備考 |
|---|---|---|---|
approvals.mode | manual | smart | 移行注記を参照 |
approvals.timeout | 60 | 300 | 移行注記を参照 |
display.show_reasoning | オフ | オン | 移行注記を参照 |
updates.pre_update_backup | オフ(真偽値) | quick | quick / full / off の 3 値化。移行注記を参照 |
x_search.model | grok-4.20-reasoning | grok-4.5 | X 検索で使う既定モデル |
削除されたキー:
delegation.max_async_children(旧既定3)─delegation.max_concurrent_childrenに一本化moa.presets.default.aggregator_temperature(旧既定0.4)/moa.presets.default.reference_temperature(旧既定0.6)─ 未設定ならプロバイダー既定に任せる
挙動が判明している主な新規キー:
terminal.docker_network(既定true):falseにすると Docker バックエンドのコンテナが--network=noneで起動し、コマンドがネットワークへ一切到達できないエアギャップ実行になる。詳細画面に入力欄はなく、config.yamlの直接編集か環境変数TERMINAL_DOCKER_NETWORKで設定する → 詳細platforms.<プラットフォーム名>.channel_overrides.<チャンネル ID>: チャンネルごとにmodel/provider/system_promptを上書きできる(Fixes #1955)。チャット内/modelによるセッション別モデル上書きも、ゲートウェイ再起動をまたいで永続化される(保存されるのはモデル・プロバイダー・接続先のみ)→ ゲートウェイgateway.respawn_storm(既定max_starts: 5/window_seconds: 120): 再起動ストームを抑制する安全弁。gateway.write_sessions_json(既定true)はstate.db移行後も~/.hermes/sessions/sessions.jsonへレガシー互換のミラーを書き出す設定 → ゲートウェイmcp.auto_reload_on_config_change(既定true):config.yamlのmcp_serversセクションの変更をファイルウォッチャーで検知し、MCP 接続を自動で再読み込みする → MCPstt.groq.model: 画面定義には追加されたが、製品既定設定にstt.groqブロックが存在しないため、config.yamlに値を書いていない既定状態ではこの欄が表示されない → 音声
GUI に項目を持たないその他の新規キー(かっこ内は既定値):
- 承認:
approvals.deny(空配列。ユーザー定義の拒否ルール) - 表示:
display.battery(オフ)/display.show_commentary(オン)/display.timestamp_format('%H:%M')/display.status_phrases({})/display.busy_steer_ack_enabled(オン)→ チャット - エージェント:
agent.reasoning_overrides(空。モデル別に推論レベルを固定)/agent.local_stream_stale_timeout(900秒) - シークレット:
secrets.onepassword.*/secrets.bitwarden.*(いずれもenabled: false。パスワードマネージャーからのシークレット注入) - ダッシュボード:
dashboard.turn_isolation(オフ)/dashboard.compute_host_heartbeat_secs(15)/dashboard.compute_host_respawn_max(3) - ゲートウェイ:
gateway.delivery_ledger(オン。応答の配信台帳) - 補助タスク:
auxiliary.<タスク名>.reasoning_effort(空欄。ほぼ全補助タスク)/auxiliary.title_generation.enabled(オン)/auxiliary.goal_judge.*/auxiliary.memory_query_rewrite.*/auxiliary.transient_retries(2) - Discord:
discord.missed_message_backfill.*(enabled: falseほか)/discord.approval_mentions(オフ)─ 挙動は後述の「プラットフォーム別の変更」を参照 - ブラウザー:
browser.headed(オフ)/browser.restrict_evaluate(オフ) - 圧縮:
compression.codex_app_server_auto(native) - 更新:
updates.refresh_cua_driver(オン)
セキュリティ修正
Section titled “セキュリティ修正”- Vertex AI の資格情報・プロジェクト・リージョン解決をプロファイルのシークレットスコープ経由に隔離し、
VERTEX_CREDENTIALS_PATH/GOOGLE_APPLICATION_CREDENTIALSをサブプロセス環境から除去(#56680・#56582)。 - メディア・ビジョン・画像生成のローカルファイル読み取りを、共有の資格情報読み取りガード経由に統一(#58709)。
- すべての aiohttp サーバーに webhook ボディサイズ上限を明示適用(#59180・#59215 ほか)。
- Telegram の接続・送信エラーから bot トークンを墨消しし、Fireworks のトークン接頭辞をリダクターに追加。
- ブラウザガード・MEDIA アンカリング・
.envロックダウンなど P1 強化 6 本を一括取り込み(#57660)。CI は未信頼 ref をrun:補間でなく環境変数経由で受け渡すよう強化(#57842)。 - ファイル書き込みの安全層(
HERMES_WRITE_SAFE_ROOT外への書き込み拒否)を強化し、セッショントランスクリプトを保護対象に追加。書き込み拒否の理由を資格情報拒否と区別して報告する。
プラットフォーム別の変更
Section titled “プラットフォーム別の変更”- Slack: 応答生成中のステータス行が「考え中」の固定文ではなく、実行中のツールに合わせてライブ更新される。実行中のコマンドや読み取り中のファイル名が表示され、ツール実行の合間は従来の表示に戻る(#67080)
- Discord ─ 取りこぼしメッセージの回復: 再接続やゲートウェイ再起動の間に届いていたメッセージを、復帰時にさかのぼって処理できる(#66149)。
discord.missed_message_backfill.*で制御する(enabled既定false。有効時は既定で直近 6 時間・スキャン上限 100 件・再配信上限 10 件)。対象チャンネルはchannelsで指定し、空ならallowed_channels(許可チャンネル)とfree_response_channelsの和集合を走査する(config.yamlのコメントは「空ならfree_response_channels」とあるが、実際の既定挙動は両者の和集合) - Discord ─ 自動作成スレッドのリネーム: メンションから自動作成されたスレッドの名前が、最初のターンの後に LLM が生成したセッションタイトルへ自動リネームされる(#60187)。作成直後はメッセージ冒頭から作った仮の名前が付く
- Discord ─ インタラクティブビューのタイムアウト設定: 実行承認・確認・選択肢などのボタン付きビューの有効時間を
approvals.discord_prompt_timeoutで設定できる(#60230)。既定 300 秒で、30〜900 秒にクランプされる(Discord のインタラクショントークンが約 15 分で失効するため) - Discord ─ 実行承認プロンプトでのオーナーメンション:
discord.approval_mentions(既定false)を有効にすると、実行承認プロンプトで数値 ID の許可ユーザーをメンションする(#60493)。共有チャンネル・スレッドで承認依頼を見落としにくくなる - Discord ─ 承認ボタンの管理者限定ゲート: ゲートウェイ設定の Discord
extraブロックでrequire_admin_for_exec_approval: true(既定false)にすると、危険コマンドの承認・拒否ボタンを押せるユーザーをallow_admin_fromに列挙した管理者だけに制限できる(#51751)。既定では許可ユーザーの誰でも押せるため、複数人が参加する共有サーバーでは有効化が安全側の選択になる。管理者を 1 人も列挙せずに有効化した場合は誰も押せない側に倒れる(フェイルクローズ) - Google Chat: clarify(選択肢を尋ねるプロンプト)が Google Chat のカードとして表示される(#65546)
- Telegram: フォーラムグループのトピック単位で自由応答(メンションなしで応答)を許可できる(#65543)。
config.yamlのtelegram.free_response_topicsに<チャット ID>:<スレッド ID>形式で列挙する(環境変数TELEGRAM_FREE_RESPONSE_TOPICSでも指定可)。チャット全体を開放するfree_response_chatsと違い、特定のトピックだけを開放できる - WhatsApp ─ clarify がネイティブ投票に: 選択肢を尋ねる clarify プロンプトが WhatsApp ネイティブの投票(Baileys ポール)としてレンダリングされ、投票結果がそのまま回答として扱われる(#58865)
- WhatsApp ─ 位置情報と受信メタデータ: ネイティブの位置ピンの送信に対応し、引用返信・添付の種別(音声・ステッカー・連絡先など)・リアクション・投票・位置情報といった受信メタデータの取り込みが強化された(#58865)
- WhatsApp ─ ダッシュボードからのペアリング: Web ダッシュボードのチャネル画面に WhatsApp のペアリングフローが追加された(#60571)。QR コードの表示から、スマートフォンの WhatsApp「リンク済みデバイス」でのスキャン、ログイン状態の確認までをダッシュボード上で完結できる
Desktop の外で提供される機能
Section titled “Desktop の外で提供される機能”- かんばん: モーダルのタスク作成ダイアログとボードのプロジェクトディレクトリ編集、Done カードの結果表示の明確化、つかんでスクロールできるボード、SSRF ガード付き URL 取得を備えた添付ツールセット、ボード作成時のプロジェクトディレクトリ記録(#66333・#63638・#60226・#65698・#63249)。
- cron: ジョブごとのモデル指定(Desktop の cron 編集画面のモデルピッカーを含む。#67472)と、耐久化された実行監査履歴・one-shot ジョブの競合修正(#61791・#62014)。
- ダッシュボード: Hermes コンソール(ブラウザからの REPL)、Channels のセットアップ改善(WhatsApp ペアリングフロー・モバイル対応・Telegram 手動設定の明確化)、モバイル・ホステッド環境の OpenAI OAuth ログイン、セッションの安全なインポート、メモリプロバイダーの切り替え。
- CLI: トラブルシューティング用の
--safe-mode、hermes config get/unset、hermes debug share --nous(Nous 内部ストレージへの非公開アップロード)、hermes gateway run --external-supervisor。hermes uninstall --dry-runで、実際には何も変更せずに削除対象を確認できる。TLS 証明書の検証失敗時は同一リクエストを再試行しなくなり、フォールバックプロバイダー未設定なら即時にエラーとなって修正ヒント(SSL_CERT_FILEの指定や certifi の更新など)が表示される(フォールバック設定済みなら、別プロバイダーへの切り替えを試みてから中止)。pip や Homebrew でのインストールは非サポートとして警告が表示される。 - Codex 連携: アプリサーバーランタイムのライブツールカード(TUI・デスクトップ双方に表示)、コメンタリーの中間メッセージ表示、
/usage reset(#66514・#66115・#64280)。
v0.17.0 → v0.18.0(The Judgment Release)
Section titled “v0.17.0 → v0.18.0(The Judgment Release)”出典:
- リリースノート: https://github.com/NousResearch/hermes-agent/releases/tag/v2026.7.1
- 差分(compare): https://github.com/NousResearch/hermes-agent/compare/v2026.6.19…v2026.7.1
なお、v0.17.0 リリース後の main を実機確認して先行反映していた機能(ペット、MoA プリセット、/learn・/prompt・/goal などのスラッシュコマンド群)は、v0.18.0 で正式リリースに含まれた。
- MoA がファーストクラスの仮想モデルに: 名前を付けた MoA プリセットが、
moaプロバイダー配下の選択可能なモデルとして CLI・TUI・デスクトップ・ゲートウェイの全モデルピッカーに現れる。参照モデルそれぞれの出力がラベル付きの独立ブロックとして表示され、集約モデルの最終回答はリアルタイムでストリーミングされる。moa.save_traces(既定false)とmoa.trace_dirでターン全体のトレースを JSONL に保存できる(オプトイン)→ モデル - MoA のルーティングと参照モデルの挙動: 参照モデル・集約モデルはそれぞれ実際のプロバイダー経由で呼ばれ、コンテキストウィンドウは既定の 256K ではなく集約モデルから解決される。補助タスクも集約モデルへ解決される。参照モデルはツールの状態全体を参照でき、ユーザー・ツールの各応答で発火する → モデル
- 検証と完了契約(Completion Contracts):
/goalの常設ゴールループが「完了と言える証拠」を基準に完了を判定するようになった(モデルの自己申告では完了扱いにしない)。/goal wait <pid>でバックグラウンドプロセスの完了待ちにでき、pre_verifyフックで独自チェックを組み込める。verify-on-stop は既定オフ(v32 マイグレーションで移行) /learn─ スキルの蒸留: ディレクトリ・URL・直前の作業手順から再利用可能なスキルを 1 コマンドで生成する(v0.17 リリース後 main で先行提供、v0.18.0 で正式リリース入り)→ スラッシュコマンド一覧/journey─ 学習タイムライン: エージェントが蓄積したメモリとスキルを時系列で表示する。CLI・TUI ではタイムライン表示から直接編集・削除でき、デスクトップアプリでは放射状のメモリグラフを再生表示できる。エージェントの「知っていること」を可視化し、誤った記憶を剪定できる → メモリとコンテキスト- バックグラウンドのファンアウト委譲:
delegate_taskが複数のサブエージェントを同時にバックグラウンド起動できるようになった。メインの会話はブロックされず、全員の完了時に結果が 1 ターンへ統合されて返る。実行中のサブエージェントは CLI・TUI のステータスバーで追跡できる - デスクトップの「プロジェクト」(コーディングコックピット): プロファイルごとのプロジェクトサイドバー、コーディングレール、レビューペーン、git worktree 管理、複数ターミナルパネル、チャット内の PR 風ファイル diff 表示 → プロジェクト
- Google Vertex AI プロバイダー: Gemini モデルを Vertex AI の OpenAI 互換エンドポイント経由で利用できる。サービスアカウント JSON または ADC から短命の OAuth2 トークンを自動発行・自動更新し、静的 API キーが不要。デスクトップのアカウント一覧にはカード表示されず、CLI・設定ファイルから使う → プロバイダー
- 新モデル対応: Fable 5、Sonnet 5、Fugu などのフロンティアモデルが利用可能に。Fable 5 / Sonnet 5 については、価格・メタデータを含む全ルートの整備が v0.19.0 で完了した → モデル
- プロバイダーの追加・変更: Krea がマネージドの Nous Subscription ゲートウェイ経由で利用可能になった(ローカルのプロバイダーカタログにはカードとして現れない)。Z.AI は Global / China / Coding Plan からエンドポイントを選べるようになった(デスクトップのカード構成は変わらない)→ プロバイダー
/prompt: 次のプロンプトを$EDITOR(Markdown)で作成。長文の仕様やまとめ貼り付けを 1 行入力と戦わずに書ける(v0.18.0 で正式リリース入り)
デスクトップアプリの改善
Section titled “デスクトップアプリの改善”- 会話タイムラインレール: 長いスレッドを俯瞰して移動できる
- コンテキスト使用量の内訳ポップオーバー: 何がコンテキストを消費しているかを分類表示
- フローティングコンポーザー: ドラッグできる独立入力ウィンドウ
- 応答の自動読み上げ(auto-TTS)トグル
- ウィンドウの記憶: サイズ・位置・最大化状態を再起動後も保持
- サブエージェントの観戦ウィンドウ: 読み取り専用のスペクテータートランスクリプト
- テーマ: Marketplace テーマのインストールがリアルタイム検索型 UI に刷新され、インストール済みはチェック表示される。検索・インストールは Cmd+K パレットの「テーマをインストール」からも呼び出せ、プレビューは現在のカラーモード(ライト / ダーク)に合わせて描画される → 外観
- インライン埋め込みの同意設定: チャット内のリッチプレビュー(YouTube・X など第三者サイト読み込み)を「確認 / 常に / オフ」から選べる設定が外観に追加 → 外観
- メモリプロバイダーの OAuth 接続: OAuth 対応の外部メモリプロバイダーへ、API キーを貼らずにブラウザーサインインで接続できる → メモリとコンテキスト
- 「今すぐ更新」ボタン: 準備済み更新を情報画面からその場でインストールできる → 情報
- Computer Use の権限パネル: スキル画面に、macOS の TCC 許可(アクセシビリティ・画面収録)などを確認・付与するパネルが追加(英語表示)
- ペットの改善: 散歩(roam)の挙動が穏やかで現実的になり、Alt+ホイールでサイズ変更、ポップアウトオーバーレイの通知対応など。孵化(
/hatch)の演出改善と、CPU 負荷を抑えたクロマ処理も加わった → 外観 - バックアップ: Web UI からのバックアップ作成・インポート・ダウンロード。更新前スナップショットに
projects.dbとかんばんボードを含む
破壊的変更・設定キーの変更(移行注記)
Section titled “破壊的変更・設定キーの変更(移行注記)”- google-gemini-cli / google-antigravity OAuth プロバイダーの削除: Gemini の OAuth 経路が整理された。Gemini は Google AI Studio の API キー、または新設の Google Vertex AI プロバイダーを使う。デスクトップでは「アカウント」から Google Gemini (OAuth + Code Assist) カードが消えて接続候補が 10 件 → 9 件になり、「API キー」からも「Gemini」カード(主キー
HERMES_GEMINI_CLIENT_SECRET、詳細項目HERMES_GEMINI_CLIENT_ID/HERMES_GEMINI_PROJECT_ID)がカタログごと削除された(2026-07-02 実機画面で確認。候補数は v0.19.0 で Fireworks AI の固定行が加わる前の時点)→ プロバイダー - verify-on-stop の既定値調整: 一度だけ実行される v32 マイグレーションで既定値が調整される。実機の製品既定は
agent.verify_on_stop: auto(サーフェスに応じた自動判定。2026-07-02 実機確認)。ドキュメントだけの編集ではスキップされ、メッセージングサーフェスでは無効 - 圧縮の in-place 化が既定に: コンテキスト圧縮で新しいセッション ID を切らず、同一セッション ID のまま圧縮する
in_placeが既定 True になった - cron ジョブ保存のプロファイル単位への差し戻し: v0.17 で導入されたグローバル保存が取り消され、プロファイル単位に戻った
auth.jsonのクローン廃止: プロファイル複製時に OAuth グラントを複製すると相互失効を招くため、複製しない挙動へ変更prompt_caching.enabledトグルの差し戻し: 再評価のため一旦取り下げ
設定 API・config.yaml の差分(GUI 非表示)
Section titled “設定 API・config.yaml の差分(GUI 非表示)”新しい設定キー・環境変数: moa.save_traces、moa.trace_dir、pre_verify フック、display.reasoning_style(プラットフォーム別の推論表示)、NOUS_INFERENCE_BASE_URL、複数指定できる HERMES_WRITE_SAFE_ROOT など。
セキュリティ修正
Section titled “セキュリティ修正”- MCP 設定の永続化まわりの攻撃面をハードニングし、資格情報を持ち出す cron の
base_url上書きをブロック。 - ファイル読み取りのシークレット接頭辞に再利用不可のセンチネルを導入。Slack の App-Level トークン(
xapp-)をマスキング。 - ブラウザーツールにクラウドメタデータへのアクセス遮断を全バックエンドで適用し、
browser_back後もプライベートネットワークガードを再チェック。 /resumeと/sessionsを呼び出し元オリジンへスコープし、他者セッションの参照(IDOR)を防止。aiohttp3.14.1 への引き上げで CVE を解消。
ゲートウェイ・メッセージング
Section titled “ゲートウェイ・メッセージング”- スケールトゥゼロ: ホスト・リレー専用のゲートウェイがアイドル時に休眠し、再起動・移行・自動更新の前に安全に静止できる(drain 調整、実行中トランスクリプトの退避を含む)
- 継続可能な cron: cron ジョブがスレッド優先(DM ミラーへのフォールバック付き)で会話を継続できる
- プラットフォーム別の機能: Telegram のコマンドメニュー設定、Slack の Block Kit レンダリング(オプトイン)、Discord の推論サブテキスト表示(
display.reasoning_style)、WhatsApp のネイティブメディア送信、Teams の動画・音声・文書送信、Signal の音声ノート改善など - Windows のハードニング: コンソールの点滅抑止、GUI 更新後のウィンドウレスなゲートウェイ再起動など
Desktop の外で提供される機能
Section titled “Desktop の外で提供される機能”- ダッシュボード: 未認証時のポータル SSO 自動リダイレクト、Keys ページでの任意の
.envキー追加、バックアップのインポート・作成・ダウンロード、cron 実行フィールドの表示。 - セットアップ: 最小構成から始める「Blank Slate」セットアップモード。
- CLI:
/reasoning full(思考の上限解放)、/timestamps、ワンショット LLM ヘルパー(llm.oneshot)など。
v0.16.0 → v0.17.0(The Reach Release)
Section titled “v0.16.0 → v0.17.0(The Reach Release)”出典:
- リリースノート: https://github.com/NousResearch/hermes-agent/releases/tag/v2026.6.19
- 差分(compare): https://github.com/NousResearch/hermes-agent/compare/v2026.6.5…v2026.6.19
v0.17.0 リリース後の main で追加された機能
Section titled “v0.17.0 リリース後の main で追加された機能”- ペット(Petdex マスコット): 設定 → 外観にアニメーションマスコットを追加。CLI・TUI・デスクトップに表示され、ツール実行・成功・失敗など Hermes の状態に反応する。既定オフ、装飾のみでトークン・キャッシュ・挙動に影響しない。
/pet・/hatchコマンド、hermes petsCLI、Cmd+K パレット、Shift+クリックのポップアウトオーバーレイを備える → 外観 - Mixture of Agents(MoA): 複数モデルの視点を集約する仮想モデルプロバイダー。設定 → モデルでプリセットを作成・編集し、モデルドロップダウンの
MoA presetsから選ぶ。/moaは既定プリセットでの単発実行 → モデル - 新しいスラッシュコマンド:
/goal・/subgoal(常設ゴール/Ralph ループ)、/steer(割り込みなしの誘導)、/queue、/branch、/background、/learn、/blueprint、/curator、/kanban、/snapshot、/debugなど多数 → スラッシュコマンド一覧
破壊的変更・設定キーの変更(移行注記)
Section titled “破壊的変更・設定キーの変更(移行注記)”write_mode(3値)→write_approval(真偽値): ファイル書き込み承認の設定キーが、3値のwrite_modeから真偽値write_approvalに置き換わった。Desktop 側のファイル承認は設定画面の承認モード(安全性 のapprovals.mode: manual / smart / off)で別管理されており、こちらは変更されていない。- エージェント用
send_messageツールの削除: エージェントが呼び出せるsend_messageツールが廃止された。Desktop の通常チャットには影響しない。 tool_progress_grouping(新規・設定可能化): ツール進捗表示のグルーピングを設定できるようになった。curator.consolidate(既定 off): メモリ curator のスキル統合はオプトイン(既定 off)。プルーニングは従来どおり既定 on。既定では追加トークンを消費しない(メモリとコンテキスト)。- プロバイダー環境変数の移動:
CLAUDE_CODE_OAUTH_TOKENが Anthropic カードの別名キーへ移り、HERMES_QWEN_BASE_URLは旧 DashScope カードの詳細欄から外れて非カード変数になった。ALIBABA_CODING_PLAN_*/KILOCODE_API_KEY/NOVITA_*はそれぞれ専用カードへ移った(プロバイダー)。
これらのうち Desktop の設定 UI 定義(constants.ts)に露出しないキーは、本ガイドの各設定ページには記載していない(ソース確認済み)。
セキュリティ修正
Section titled “セキュリティ修正”- 承認ボタンの認証を許可リストなしで fail-closed 化し、自ポリシーのゲートウェイアダプターも fail-closed に。
- リクエストのデバッグダンプでシークレットをマスクし、公開ステータスからホストのメタデータを除外。
- データ持ち出しが疑われる MCP stdio 設定を probe 前にブロック。
- cua-driver(Computer Use)MCP の起動前にオペレーターの環境変数をサニタイズ。
- 依存更新による CVE 解消(urllib3 / PyJWT)。
デスクトップアプリの改善
Section titled “デスクトップアプリの改善”- 通知(Notifications): OS 通知を種別ごとにトグル → 通知
- キーボードショートカット: リバインド可能な専用パネル → キーボードショートカット
- プロファイル管理: マシン全体でプロファイルを切り替え・編集 → プロファイル管理
- スキルとツールの刷新: スキル / ツールセットの一覧・トグル → スキルとツール
- メッセージング連携: 多数のチャネルを Desktop から接続(v0.17 で iMessage・Raft エージェントネットワークを追加)→ 連携の全体像
- Watch-Windows: 委譲したサブエージェントの活動を専用ペーンに表示。
- VS Code Marketplace テーマ: 任意のテーマをインストール → 外観
- リサイズ可能なターミナルペーン、コンポーザーのモデルセレクター / per-thread ドラフト。
- バックグラウンド サブエージェント:
delegate_task(background=true)で背後実行。 - 画像編集:
image_generateが元画像の編集・変換に対応。 - 音声(TTS)プロバイダーの拡張(Gemini・xAI・Piper の各種オプション。音声)、メモリプロバイダー Hindsight の retain スコープ設定可能化(メモリとコンテキスト)。
- モデルの追加: xAI(Grok)サブスクリプションで Cursor の Composer モデル(
grok-composer-2.5-fast)を選択可能に。 - 統合プロバイダーカタログ: プロバイダー画面の「アカウント」が 7 → 10 候補、「API キー」が 22 → 29 カードに増えた。CLI の
hermes modelと同じCANONICAL_PROVIDERSから両方を生成するhermes_cli/provider_catalog.pyが新設され(v0.16 には不在)、これまで CLI 専用だった多くのプロバイダーが GUI のカードとして表示されるようになったため。新規カードは Anthropic / Alibaba Cloud (Coding Plan) / GitHub Copilot / Kilo Code / NovitaAI / OpenAI API / Tencent TokenHub の 7 件(うち Alibaba Cloud (Coding Plan) / Kilo Code / NovitaAI は v0.16 で「カードに表示されない変数」だったもの)、アカウント接続候補の追加は GitHub Copilot (ACP) / Google Gemini (OAuth + Code Assist) / OpenRouter 導線の 3 件 → プロバイダー - カードの改名と分離: DashScope (Qwen) → Qwen Cloud、GLM・Z.AI → Z.AI (GLM) に改名。v0.16 では 1 枚の「Gemini」カードに
GOOGLE_API_KEYもHERMES_GEMINI_*も同居していたが、本来の API キーであるGOOGLE_API_KEYを主キーとする「Google AI Studio」と、HERMES_GEMINI_CLIENT_SECRETを主キーとする「Gemini」(Gemini CLI の OAuth クライアント上書き用)に分離された(後者は v0.18.0 で削除)→ プロバイダー - API キーカードの検索ボックス: カード一覧の上部に検索欄(プレースホルダー「プロバイダーを検索…」)が新設され、カード名・環境変数名・説明文で絞り込める → プロバイダー
- ツールとキーの「設定」サブメニューの整理:
HERMES_TOOL_PROGRESS/HERMES_TOOL_PROGRESS_MODEが削除され(ツール進捗はconfig.yamlのdisplay.tool_progressで管理)、HERMES_SIMPLEX_TEXT_BATCH_DELAY/RAFT_PROFILEが追加された → ツールとキー - 実行イメージ欄: 実行バックエンドの直下に、各バックエンドで使うコンテナ/環境イメージを指定する欄(
terminal.docker_image/singularity_image/modal_image/daytona_image)が追加された。バックエンド選択に関係なく常に表示される → 詳細 - アンインストール(Danger zone): 情報画面の下部に、削除範囲を 3 段階(GUI のみ / GUI+エージェント / 全データ)から選べるアンインストール節が追加された(英語表示)→ 情報
Desktop の外で提供される機能
Section titled “Desktop の外で提供される機能”- ブラウザのダッシュボード: プロファイルビルダー(ブラウザからモデル・スキル・MCP を選ぶ)、Skills Hub の刷新(接続ハブ・プレビュー・セキュリティスキャン)、セキュア認証(OAuth ゲート、トークン必須エンドポイントは 401)、マルチプロファイルのマシン全体ビュー。なお Desktop アプリ内のプロファイル / スキル管理は プロファイル管理・スキルとツール を参照。
- CLI: iMessage の Photon セットアップ(
hermes photon setup。デバイスコード認証を含む)など。Desktop のメッセージング連携は iMessage を参照。 - 自動化(Automation Blueprints): cron を書かずにスケジュール実行を設定できるブループリント(CLI / ブラウザのダッシュボード)。
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