コンテンツにスキップ

モデルとプロバイダーを整える

第2章の「最小限クイックスタート」では、プロバイダーを1つ繋いでモデルを選び、最短でチャットを動かしました。この章はその続きで、自分の契約を活かして設定を整える詳細編です。最小限で動いていれば、この章は必要になった項目だけ拾い読みして構いません。

プロバイダーを接続する ─ 2つの方式

モデル推論に使う接続には、2つの方式があります。

  • アカウント: サブスクリプションやOAuthでブラウザーサインインする。APIキーをコピーせずに接続できる。サブスクリプション利用ならこちらが手軽。
  • APIキー: プロバイダーごとにカード化された入力欄に、発行したキーを登録する。従量課金や細かい制御に向く。

接続候補は固定ではなく、Hermesが対応するプロバイダーのカタログから生成されます。利用中のプロバイダーが見つからないときは、APIキー画面上部の検索ボックスで名前から絞り込めます。

APIキーやトークンは秘密情報です。Vault、スクリーンショット、Git、チャットに実値を残さないでください。保存済みのキーは画面でマスク表示され、平文を再表示する操作はありません。

接続方式ごとの全プロバイダーはプロバイダーに一覧があります。

メインモデルを選ぶ

新しいセッションで使うモデルを決めます。

  1. プロバイダーを選ぶ(認証済みのものから)。
  2. そのプロバイダーのモデルを選ぶ。ツール呼び出しに対応するモデルを選ぶと、この入門コースの操作がそのまま使えます。
  3. 「適用」ボタンを押す。これを押さないと新しいセッションに反映されません。

進行中のチャットは、コンポーザーのモデルピッカーからその場で切り替え(ホットスワップ)できます。

推論レベルを選ぶ

メインモデルが推論に対応している場合、直下の「Defaults」ブロックで新しいセッションの既定の推論レベルを選べます。ドロップダウンは次の8段階です。

表示内容
Off推論(思考)を行わない
最小 / 低軽い推論
標準。未設定時の製品既定
高 / 特高深い推論
最大 / ウルトラ最上位ティア。対応する上位モデル向け

未設定ならで動きます。推論を深くするほど応答時間とコストが増えるので、用途に応じて調整してください。まずは中のままで問題ありません。

「最大」「ウルトラ」はドロップダウンに常に並びますが、実際に効くのはこれらのティアに対応した上位モデルのときだけです。推論の段階がこれより狭いプロバイダーでは、そのプロバイダーの上限まで自動的に引き下げて扱われます。

同じ「Defaults」ブロックには、対応モデルのときだけ**高速(Fast)**トグルも表示されます。応答速度を優先したいときに有効化します。

補助モデルは後から分ける

ビジョン・ウェブ抽出・圧縮・タイトル生成などの補助タスクは、既定ではすべてメインモデルを使います。最初はこのままで構いません。

特定のタスクで速度や費用が気になったときだけ、そのタスクを別モデルに分離します。たとえばタイトル生成は安価な小型モデルで十分です。分離したものは「すべてメインにリセット」で一括解除できます。

コンテキストとフォールバック

  • コンテキストウィンドウ: 数値で入力する項目で、0 のまま(自動)が安全です。0 にすると、選択したモデルから検出したコンテキストウィンドウを使います。手動で実際の上限より大きな値を入れると、APIエラーや早すぎる圧縮の原因になります。
  • フォールバックモデル: メインが失敗したときの代替です。業務継続が必要なときだけ登録します。プロバイダーとモデルを1行ずつ選ぶ入力欄で、「Add fallback」ボタンで行を追加します。行は番号順(上が1番)に、上から順に試されます。カンマ区切りのテキスト欄ではありません。

たとえば1行目に別会社のプロバイダーとそのモデル、2行目にさらに別の会社を並べておくと、メインが落ちても順に代替へ切り替わります。異なる会社のプロバイダーを組み合わせると障害分散になりますが、料金・データ処理方針・ツール互換性は別途確認してください。

用途別の出発点

迷ったときの設定の出発点です。詳しくは推奨設定プリセットを参照してください。

  • 標準ローカル開発: メインモデルだけ設定し、補助モデルはすべてメイン、コンテキストは自動、承認は manual
  • 低コスト: タイトル生成・ウェブ抽出・圧縮などを小型モデルに分離し、フォールバックを増やさず、推論強度は低めから試す。

つまずいたら

  • 選んだモデルが反映されない: メインモデル変更後に「適用」を押したか確認する。進行中チャットはモデルピッカーで切り替える。
  • モデル候補が出てこない: そのプロバイダーが接続済みか、APIキーが保存済みかを確認する(プロバイダー)。
  • 「適用」したのに古いモデルのまま: 反映されるのは新しいセッション。既存セッションはホットスワップで切り替える。
  • 補助モデルの警告が出る: 固定した補助モデルがメインプロバイダーと不一致。意図した固定か確認し、不要なら「すべてメインにリセット」。

次の一歩

モデルが整ったら、安全に使うための設定を理解します。安全に使う設定に進み、承認モードの段階的な考え方を身につけましょう。

関連リファレンス: モデル / プロバイダー / ツールとキー / 推奨設定プリセット

© 2026 Hermes Desktop ガイド(非公式)。引用・部分転載は、出典として本ページへのリンクを添えていただければ歓迎します。記事全文の無断複製・転載はご遠慮ください。