ボット(Bot Mode)
ボット(Bot Mode)は、プロファイルごとに名前と顔(アバター)を持つ 1 体のボットとして扱い、チャットアプリの同僚のように並べて使う機能。サイドバー上端のタブを「SESSIONS」から「BOTS」に切り替えると、ボットの名簿(ロースター)が表示される。複数のボットと自分が同じ部屋で話すグループチャット、コンポーザーからの @メンション、ボット専用の定期実行(ルーティン)、ボット同士のダイレクトメッセージまで、この機能の範囲に含まれる。

ボットが登録された状態の名簿。ボット名・グループチャット名・ゲートウェイのアドレスはマスクしている。右ペインにはスキル一覧と Skills Hub のブラウザが表示されている。
有効化と無効化
Section titled “有効化と無効化”Bot Mode はアプリに同梱されたデスクトッププラグインで、既定でオン。設定 > Plugins の「Desktop plugins」に Bots(bundled)として並び、トグルをオフにするとサイドバーの BOTS タブごと外れる。ボットを使わない場合はここで無効化できる(Plugins)。
BOTS タブが見当たらないときは、まずこのトグルがオンかを確認する。
名簿(ロースター)
Section titled “名簿(ロースター)”BOTS タブの一覧が名簿にあたる。ヘッダーは「BOTS」と通知のミュート(ベル)アイコン、「+」で、その下に検索欄(「ボットとグループチャットを検索…」)とフィルタアイコンが並ぶ。「+」を押すと「新しいボット」「新しいグループチャット」の 2 項目のメニューが開く。
名簿は 2 段の節に分かれる。
- グループチャット ─ 各行はアイコン・名前・参加ボット数(「N bots」)。右端に件数。
- 接続先ゲートウェイ(見出しはゲートウェイのアドレス)─ 各行はカラーアバター・状態ドット・ボット名・最終活動の相対時刻(「43分」「7時間」「16日」など)。右端に件数。選択中の行はその直下に最新メッセージのプレビューを 1 行表示する。
| 操作・表示 | 内容 |
|---|---|
| フィルタ | 「ボットとグループチャット」「ボットのみ」「グループチャットのみ」の種別と、「すべてのアクティビティ」「現在アクティブ」「最近アクティブ」「以前」の活動状況で絞り込む |
| ピン留め | よく使うボットを上部に固定する |
| 要対応 / 入力が必要です | ボットが質問や承認を待っているときに表示される |
| 名簿から非表示 | 一覧から隠す。非表示にしても動作は続き、履歴も残る。「非表示のボットを表示」で戻せる |
| 接続状態 | 「準備完了」「オンデマンド」「状態不明」「利用できません」「ゲートウェイが削除されました」。リモートのゲートウェイ上のボットも同じ名簿に並ぶ |
名簿の取得はゲートウェイ経由で行われる。「名簿を取得できません」と出る場合は、ゲートウェイ側の Hermes が古い可能性があるため、更新してゲートウェイを再起動する(ゲートウェイ)。
ボットの作成と編集
Section titled “ボットの作成と編集”「+」→「新しいボット」で作成する。ボットはプロファイルと 1 対 1 で、作成するとプロファイルも作られる。

入力値と接続先のアドレスはマスクしている。
「新しいボット」ダイアログの説明文は英語のまま「A named teammate with its own memory, skills, and chat. It can message your other agents.」。上半分がアバター(後述)、下半分が次の入力欄で、ラベルは英語表示。
| 入力欄 | 内容 |
|---|---|
| Name | ボットのハンドル名(プレースホルダー inbox-triage)。顔はこの名前から描かれる |
| Create on | ボットを作成するゲートウェイを選ぶドロップダウン。現在接続中のものに「(current)」が付く |
| Title | 表示名(プレースホルダー Inbox Triage) |
| Description | 役割の説明(プレースホルダーのみ日本語「このボットは何を手伝いますか?」)。空欄のままにすると、ボットの名前と説明から説明文が生成される |
- 名前と説明 ─ Name と Description で役割を決める。
- 詳細設定 ─ モデル・スキル・ツールセット・SOUL.md はプロファイルと同じ画面で設定する(プロファイル管理)。
- ボットチャット ─ 各ボットには専用のチャット(「ボットチャットを開く」)があり、そのボットとの 1 対 1 の会話、ルーティンの実行結果、ほかのボットからの返信がここに集まる。「このボットと新しいチャット」で通常のセッションも開ける。
- 複製・削除 ─ 「複製」でボットを増やせる。削除は「ボットとプロファイルを削除しますか?」の確認を経て、プロファイルごと削除される。グループに参加中なら「すべてのグループから外す」も選べる。
ボットの顔は名前から決定論的に描かれ、同じ名前なら同じ顔になる。作成ダイアログ上部に大きなアバタープレビューがあり、アバター種別のタブは「ボット」「生成」「アップロード」「ペット」の 4 つ。「ボット」タブでは先頭が「Auto」の顔の一覧(実機は Auto + 11 候補)から選ぶ。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| クラシックシェイプ / ブロブ顔 | 名前から描画する既定のアバター。フォーム本体のチェックボックス「クラシックシェイプ」で切り替える。ソース上の説明は「ブロブ顔 ─ ボットの名前から描画」 |
| ランダム / Lock face | 「ランダム」で顔を振り直す。「Lock face」(英語のまま)で顔を固定し、名前に追従しなくする。ボタンの下に注記「Face follows the name.」。ソースにある「ロック解除」「名前に合わせる」の表記は実機では未確認 |
| 生成 | 「アバターを説明…」に描写を書いて画像を生成する。空欄なら名前・タイトル・説明から自動生成する |
| アップロード | 画像ファイルを使う(最大 15MB)。「画像を削除してシェイプを使う」で既定に戻す |
| ペット | 外観設定のペットをプロフィール画像として選ぶ(外観) |
グループチャット
Section titled “グループチャット”「新しいグループチャット」で、複数のボットと自分が入る部屋を作る。1 体のボットは複数のグループに参加でき、メンバー構成はすべてのマシンに同期される。
- グループ設定 ─ グループ名の変更と部屋の画像の設定。メンバーと履歴は保持される。「グループを管理」で参加ボットを追加・除外する。
- 発言の届き方 ─ コンポーザーの説明は「何か書いてください ─ このグループのすべてのボットが部屋の内容を受け取ります」。添付ファイルも、応答するすべてのボットが参照する。
@名前で特定のボットだけに、@everyoneで全員に話しかける。 - スレッド ─ 「新しいスレッド」「スレッドで返信」で会話を枝分かれさせられる。
- 停止と再開 ─ 「停止」でこのターンを中断すると、残りのボットは保留(一時停止中)になる。保留中のボットにメンションするか、
@all resumeを送ると再開する。 - 承認と質問 ─ ボットがコマンド実行の承認や回答を求めると、部屋に「コマンドの承認」「@名前からの質問」のカードが出る。承認の判定そのものは安全性の承認モードに従う。
- 解散と削除 ─ 「解散」はグループ分けを解除して共有ルームログを消すが、ボット自体と各ボットのセッションは残る。
コンポーザーからの @メンション
Section titled “コンポーザーからの @メンション”通常のセッションのコンポーザーでも @ を入力すると名簿のボットが候補に出る。メンションしたボットにその場で話しかけられ、返信はそのボットのボットチャットに残る。
ルーティン(ボットの定期実行)
Section titled “ルーティン(ボットの定期実行)”ボットチャットの右端には縦タブ「スケジュール済みジョブ」(既定は折りたたみ)があり、そのボットが定期的に実行するタスクをここで作る。「(ボット名)がスケジュールに沿って実行する定期タスクです。実行結果は専用のチャット履歴に残ります。」
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 指示 | 実行ごとにボットが行う内容 |
| 実行するタイミング | 「1回のみ、…後」「毎時」「毎日」「平日」「毎週」「毎月」「間隔」「詳細…」。「詳細…」では Nm / Nh / Nd または 5 フィールドの cron 式を直接書ける |
| 結果の送信先 | 「実行履歴のみ」か「(ボット名)のチャット(ボットが応答)」。後者では実行結果がボットチャットに投稿され、ボットがそれに続けて応答する |
| 継続 | チェックボックス「継続: 各実行が前回の出力を参照します(重複を避け、続きから実行)」。監視系のジョブで、前回報告した内容との重複を避けたいときにオンにする |
ルーティンの実体はコアの cron ジョブで、ジョブ名の先頭に [bot:<名前>] が付いたものがこのペインに表示される。メインナビの「スケジュール済みジョブ」画面(スケジュール自動化)にも同じジョブが並ぶ。「継続」のチェックボックスはこのルーティンペインにだけあり、コアの「スケジュール済みジョブ」画面には無い。
ボット間のダイレクトメッセージ(hermes peer)
Section titled “ボット間のダイレクトメッセージ(hermes peer)”ボット同士は、プロファイルやゲートウェイをまたいでハンドル名で相互にメッセージを送れる。入口は CLI の hermes peer コマンドと、会話の中でボットに「この結果を別のボットに渡して」と頼む方法で、返信は相手ボットのボットチャットに着地する(やり取りが履歴として残り、後から確認できる)。
デスクトップ側に専用の操作画面は見つかっていない。ソースでは、ゲートウェイの中継(relay)が名簿をボットへ配り、返信をボットチャットへ振り分ける実装になっている。
関連する設定ファイル(config.yaml)のキーは次の 3 つ。いずれも設定画面には出ない。
| キー | 既定値 | 内容 |
|---|---|---|
agent.bot_mode_protocol | true | ボット間メッセージのプロトコルを有効にする |
bot_mode.turn_wait_seconds | 120 | 相手ボットのターン完了を待つ秒数 |
bot_mode.envelope_ttl_seconds | 900 | 配送待ちメッセージの有効期限(秒) |
既定値は hermes config の既定一覧から確認した。各キーの厳密な挙動は未確認。
前提・操作・確認
Section titled “前提・操作・確認”- 前提: 設定 > Plugins で
Botsがオンで、ゲートウェイが「準備完了」になっている。 - 操作: サイドバー上端で BOTS タブを選び、「+」メニューから「新しいボット」を作る。Name と Description を書き、Create on で作成先のゲートウェイを確かめ、必要なら「詳細設定」でモデル・スキルを整える。複数のボットで相談させたいときは「新しいグループチャット」を作り、ボットを追加する。
- 期待結果: 名簿にボットが並び、ボットチャットで 1 対 1 の会話ができる。グループチャットでは、話しかけたボット(または全員)が同じ部屋で応答する。
- うまくいかないとき: BOTS タブが無い場合は Plugins のトグルを確認する。名簿が空のまま「ゲートウェイ接続を待っています…」が続く場合はゲートウェイの接続状態を確認する。ボットが「入力が必要です」のまま止まっている場合は、そのボットチャットまたはグループの承認・質問カードに答える。
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