スキルとプロファイルを使う
入門コースの最終章です。ここでは、Hermesを自分の使い方に合わせる2つの仕組み ─ スキル/ツールセット(何ができるか)とプロファイル(構成のまとめ)を扱います。この章を終えると、日常的に使い分けられる状態になります。
スキルとツールセットの違い
ダッシュボードの「スキルとツール」画面は、上部のタブがスキル / ツールセット / MCP / Browse Hubの4つに分かれています。このうち、この章で扱うのは前2つ ─ スキルとツールセットです。どちらもエージェントが使える機能を一覧し、トグルで有効・無効を切り替えます。
- ツールセット: エージェントが直接呼び出す組み込みツール(関数)の単位。
web_searchやread_fileのような具体的な操作で、含まれるツール名が各行に表示されます。 - スキル: 特定の作業手順やノウハウを記述した拡張(SKILL.md)。有効にすると、その手順をエージェントが必要に応じて参照・実行します。外部CLIやサービスの使い方をまとめたものが多いです。
どちらもトグルがオンのものだけがエージェントから使えます。「スキル」「ツールセット」の各タブでは、右上の検索で名前や説明から絞り込めます。
残る2つのタブは、機能を追加するための入り口です。MCPタブでは外部のMCPサーバーを設定し、Browse Hubタブ(スキルハブ)では公式インデックスやGitHub・コミュニティから追加のスキルを検索して導入できます。まずはスキルとツールセットの使い分けを押さえれば十分です。
使うものだけ有効にする
スキルやツールセットは、必要なものだけをオンにするのが安全です。使う予定のないものをオフにしておくと、意図しない動作や候補の混在を避けられます。「キーが必要」と表示されるものは、対応するAPIキーを設定するまで有効化できません。
既定の一覧には、LLMの安全機構を回避する目的のスキル(ジェイルブレイク手法やモデルの拒否応答を除去する手法など)も含まれます。有効化しただけで自動実行されるわけではありませんが、用途が不明なものはオフのままにし、必要なスキルだけをオンにしてください。
プロファイルとは
プロファイルは、**モデル・スキル構成・.env・ペルソナ(SOUL.md)をひとまとめにした「構成のセット」**です。用途ごとにプロファイルを切り替えることで、設定をやり直さずに作業内容を切り替えられます。
たとえば次のような使い分けができます。
- 既定(普段使い)
- コーディング用(コード系スキルを有効化)
- ローカル非公開用(外部送信を絞った構成)
- リサーチ用(検索・抽出を中心に)
各プロファイルには、使用モデル・有効なスキル数・.env が表示されます。
プロファイルを作る・切り替える
- プロファイル一覧の「+ 新しいプロファイル」を押す。
- 名前と複製元(既定/なし/既存プロファイル)を指定して作成する。
- モデルとスキルを設定し、必要ならSOUL.md欄にそのプロファイルのペルソナや方針を書いて保存する。
- 用途に応じて切り替える。
切り替えはキーボードショートカットが速いです(macOS表記)。
| 操作 | 既定キー |
|---|---|
| 既定プロファイルへ | ⌘ D |
| プロファイル 1〜9 へ | ⌘ 1 〜 ⌘ 9 |
| 次 / 前のプロファイル | ⌘ ⇧ ] / ⌘ ⇧ [ |
「セットアップをコピー」を押すと、そのプロファイルを別環境で再現するためのコマンドがコピーされます。
プロファイルの注意
プロファイルごとに .env(APIキーなど)が分かれます。あるプロファイルでキーが未設定だと、対象プロバイダーのモデルは使えません。新しいプロファイルでモデルが動かないときは、まずキーの設定を確認してください。
つまずいたら
- 有効にしたスキルが使われない: トグルがオンか、「キーが必要」表示が残っていないかを確認する(ツールとキー)。
- プロファイルを切り替えたらモデルが動かない: そのプロファイルの
.envに必要なキーがあるか確認する。 - どのスキルを使ったか整理したい: 「スキルとツール」画面で有効なものを見直し、使わないものをオフにする。
- ショートカットで切り替わらない:
⌘ /のパネルでプロファイル切り替えキーが他と競合していないか確認する。
入門コースの修了、その先へ
これで入門コースは修了です。導入から、安全なチャット、ファイル操作、モデル設定、安全設定、MCP、そしてスキルとプロファイルまで、日常運用に必要な土台がそろいました。
ここから先は、「やりたいこと」から引く実践レシピへ進めます。たとえば、自分のスキルを作る、MCPサーバー追加を実践する、メモリとコンテキストを運用する、といった中級者向けの手順です。まずは、この章で触れたスキルとツールやプロファイル管理のリファレンスで、設定の細部を確認しておくとスムーズです。
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